1962年(昭和37年)に鉄工所として始まり、
創業者の創意工夫のもとに生産されたスチール脚の椅子。
日本の高度成長を背景に、数多くの飲食店や商業施設に使われてきた、
そのスチールの椅子こそが、私たちの原点です。
お店で使われる椅子とは、もっと言うなら、「実用の椅子」。
不特定多数の方々に利用されるということは、
まず、強く丈夫でなければならない。
すぐに傷んだり、古びたりするようなモノは、「実用の家具」として不合格です。
そしてそこには、品質、価格、納期の最適解が設計されている必要があります。
だからこそ、QUONの商品は、素材も、デザインも、生産工程も、
すべてが実用に根ざし、「使われ続けること」を突き詰めて考えられています。
私たちにとっての“ 理想の一脚” をカタチにするためには、
材料の切り出し・加工から組み立て・縫製まで、
すべて自分たちの手で作る必要がありました。
「ないものは、つくる」
それが、私たちの出発点であり、
QUONが、その看板を掲げ続ける限り、
決して離れることのできないシンプルな事実です。
60年の時を経て、QUONではスチールに留まらず、
さまざまな素材を取り扱うようになり、創業当時とは比べ物にならないほどの
技術力や知見を得ることができました。
その叡智を集結させ、改めて原点であるスチールという素材と向き合う。
そうすることで、スチールファニチャーの新たな可能性を追求します。
あらゆるニーズに
応え続ける。
そのポテンシャルが、
スチールにはあるから。
高い耐久性、ブレない品質、豊富な塗装バリエーション、
そして、さまざまなデザインへ対応する加工の自由度…。
時代が移り変わり、求められるものが変化しても、
そのニーズに応えるポテンシャルがスチールにはあります。
硬度の高い素材でありながら、
アイデアひとつで驚くほど柔軟性を発揮する。
そんなスチールの魅力と、QUONの新製品をご紹介します。
家具の印象を
繊細に描く
スチールのパイプにはさまざまな規格サイズ、形状があり、その組み合わせは数えきれないほど。パイプの太さや長さによって、強度はもちろん、その家具が醸し出す雰囲気さえも、繊細に演出することができます。
空間に馴染みやすいデザインのソファテーブルとサイドテーブル。エッジ部分のフィンランドバーチの木部分が、柔らかな印象を与えてくれます。
デザインの魅力を
最大化する
細く短い脚を採用すれば家具上部のデザインを引き立て、しっかりと存在感のある脚を採用すれば家具に上質感や重厚感を与えてくれるスチール。デザインの魅力を最大限に引き立てるその選択肢は、強度の高いスチールならではのもの。
大柄な上部に対して、足元をすっきりさせることでスマートな印象に。金物の持つ上質感が場を引き締めてくれるようなデザインです。
安心感のある
心地よいしなり
弾力性のある性質を利用し、曲げ加工を用いることで、スチールにしか創ることができない、しなりが生まれます。そのしなりから感じるのは、スチールならではの安心感。そこに座る人に心地よい時間を与えてくれます。
包まれるような優しいシートと、スチールの程良いしなりがとても心地よいチェア。スチールだからこそ味わえる、至高の座り心地を感じてもらいたい一脚です。
機能性と
デザイン性を両立
スチールは強度を保つために必要なパーツの役割を果たしながら、同時にデザインエレメントとしての役割も果たしてくれます。強度や使い勝手という機能性と、見た目にも美しいというデザイン性の両立。それができるのは、スチールだから。
特徴的な脚をより際立たせるために、天板はトップも小口も同色でシンプルにデザインしています。
家具を
有機的にする
有機的な曲げ加工を施すことによって、無機質な家具を生命力が感じられる存在へ昇華することができるスチール。加工の自由度の高さが、椅子やテーブルなどの家具に息吹を吹き込むのです。
ホームでは味わえないスタイリッシュさが、非日常感を演出。空間に溶け込みながらもしっかりとした存在感があり、空間の印象を引き締めてくれます。
高い技術力で
理想の形状、
強度を実現
自社スチール工場を有する私たちは、納得できるまで幾度となくプロトタイプの制作を行うことができます。シンプルな形状であるがゆえに重要となる強度。微細な角度調整を何度も行い、理想の形状と強度を実現します。
モールド独特の丸みを帯びたディティールでありながら、背上にかけて厚みが薄くなるシャープな印象も与えるデザイン。スチール脚を合わせることで、清潔感と軽やかさを感じさせます。
挑戦し続けられる
素材
スチールは優れた加工性を発揮する一方で、硬くて強いという性質も兼ね備えているため、さまざまな可能性を大いに秘めた素材です。私たちはその可能性を誰よりも信じ、高度な加工技術でよりデザイン性の高い商品開発をめざして挑戦を続けていきます。
スチール家具らしい硬質で直線的なフレームと、柔らかで曲線的な面が織りなすコントラストが効いたデザイン。シンプルでありながら、色や張地によってさまざまなスタイルに変化します。
挑戦し続けられる
素材
スチールは優れた加工性を発揮する一方で、硬くて強いという性質も兼ね備えているため、さまざまな可能性を大いに秘めた素材です。私たちはその可能性を誰よりも信じ、高度な加工技術でよりデザイン性の高い商品開発をめざして挑戦を続けていきます。
パイプならではの細さと強度、そして、シンプルなパーツの組み合わせによって、軽快でありながら優雅さも感じるテーブル。お互いが支え合う脚は、利用者の足元に空間を確保できる設計です。
空間に
個性を与える
パイプの太さや色の選定によって、時には空間を引き締めたり、スマートな雰囲気を演出したり、清潔感のある印象を与えることができるのもスチールの魅力。家具そのものだけではなく、空間全体の雰囲気も創り出します。
背、座、スチールフレーム、すべてのパーツに丸みをつけ、少し大きめのサイズに仕上げることで視覚的な柔らかさを演出。座に組みバネ、背と座にソフトウレタンを使用し、ふんわりとした座り心地に。
塗装の幅広さが
多彩な表情を創る
粉体、焼き付け、メッキなど、塗装の種類が豊富なことも特徴の一つ。同じ形状であっても、塗装が違えばスチールは異なる表情を見せてくれるため、空間の雰囲気に合った製品を創ることができます。
プレスして曲げたリングが特徴のシンプルチェア。3本の直パイプで支え、丸と直線のみで形成することで空間の邪魔をしないデザインに仕上げています。
デザイン性の高い
ユニークな加工
構造的に必要な加工はもちろん、スチールにはデザインとしての加工も美しく魅せる力があります。曲げ加工やプレス加工を駆使して、理想のデザインへアプローチ。さまざまな手法や技術を用いながら、理想の形状を実現します。
タンプイス、タンプスタンドと同じサイズのリングで作られたタンプテーブル。同デザインのイスとスタンドと合わせることで、統一感を演出できます。
自由度の高さが、
自由な発想を生む
座るという行為を心地よくするために、曲面を用いることが多い椅子。スチールはそんな曲面に対しても、しっかり寄り添うことができ、安定感をもたらします。スチールなら解決策を導き出せる。その安心感が、デザイナーの心を解き放ち、自由な発想へと繋がります。
曲線を多用したやわらかいフォルムが特徴。包み込まれるような安心感と、リラックスできる座り心地で、ひとり時間にも、コミュニケーションスペースにもフィットします。
機能性を保ちながら、
バリエーションを
増やす
例えば椅子の機能の中でも、必要とされる場面が多いスタッキング。スタッキングの機能をしっかりと残しながら、さまざまなバリエーション展開を可能にするのも、スチールのなせる業です。
上部のしなやかできれいなR 形状を邪魔しないシンプルなデザイン。スタッキング機能付きで、席数の増減や空間レイアウトの変更も対応可能に。
異素材との
化学反応がおもしろい
異素材とのバランスを上手くとることができるスチール。例えば、木とスチールの組み合わせは、組み合わせ方によって空間を引き締めることも、柔らかくすることもできます。そうした化学反応は異素材だけで起こるものではありません。同じスチールであっても、色や形状が異なるものを組み合わせることで、単体では醸し出すことができない新たな印象を楽しむことができます。
リングをデザインモチーフとした女性的な印象を与える形状。足掛け部分を斜めに溶接し、あえてバランスを崩すことで、より女性的なイメージを醸成しています。