TECHNOLOGY

CRAFTMANSHIP 本当に誇れるものだけを。

図面上の製品から三次元の製品へ、まるで一つひとつ命を吹き込んでいくように…。難度の高い形状をもつパーツも、職人たちの手仕事によりミリ単位で絶妙に角度調整されていく。デザイナーの要求に応え、製品として具現化していくのは、経験を積んだ職人たちの役割だ。一本の金属パイプの加工から始まり、最終の組立てや張りの仕上げまで、各分野のエキスパートたちが多岐にわたる家具づくりの工程に携わっている。まずは早々にプロトタイプを作ってしまうのがQUONのスタイル。自社に鉄工所があるため、開発チームが立案する新しい企画やアイデアもすぐさま形にできる。実験的な試みに対して柔軟に対応できることも利点の一つだ。ここまで自由度の高いものづくりが可能なのは、各機能が一拠点に集約された自社工場・一貫生産という環境があるからに他ならない。言うまでもなく、家具のデザインはディテールが全体のクオリティに大きく影響する。どの工程においても妥協は許されない。どこまでも“理想の一脚”を追い求めるクラフトマンシップの上にQUONのものづくりは成り立っている。

製造

自社に鉄工所があるため、金属製品、金属部品の加工から対応できることがQUONの最大の強みといえる。また、張地の裁断、縫製、そして下張りから張り上げまで一貫して自社内で行っており、この「自社でできる」という体制がオーダー対応の幅を広げることにもつながっている。企画開発サイドともこまやかに連携し、ソフトとハードが両輪となって他ではできないオリジナルの製品づくりに取り組んでいる。

製品管理

QUONでは自社設備による製品の強度・耐久性試験を行っている。試験の実施にあたってはJIS規格を上回る基準を独自に運用。コントラクトではホーム家具より高い耐久性が必要なため、より高い水準で製品価値を証明するための取り組みを進めている。不特定多数のユーザーが利用する製品であるからこそ、長く安心して使うことのできる製品だけを送り出したい。その思いがこうした工程にも表れている。

SOMETHING MORE 無いものは創り出す。

もっと自由に、さらに個性的に…。市場が求める多様なシーンに目を向け、幅広いラインナップを揃えるQUONのデザイン。だが、それら既製品は、このブランドの一側面に過ぎない。要望に合わせたカスタマイズ。世の中にただ一つしかない特注品。“理想の一脚”を追い求めるQUONの真骨頂は「無いものは創り出す」という姿勢、その中にこそ存在する。自由自在のオーダー対応は、従来から得意としてきたところでもある。空間にオリジナリティを求める顧客の声に応え、イスの脚だけを変更したり、二人掛けにしたり。既製品のオリジナルアレンジ、別注仕様にも柔軟に対応できる。こうして特別な仕様でも一点から対応可能なのは、自社でパーツから製作できる環境があるからこその強みだ。また、QUONでは、スチールを使用した該当製品において独自の「カラーオーダーシステム」を採用。フレーム塗装色のバリエーションを数多く取り揃え、個性的なフレーム色が、より簡単に“選択”できる新機軸のシステムとなっている。ファブリックのデザインと組合せることで、意匠や色彩計画により一層広がりを与えてくれるはず。“理想の一脚”、その答えはきっと一つではない。今日もQUONでは顧客それぞれのイメージの中にあるその姿を探求し続けている。